大学生キャリア

2021.04.19

ベンチャー企業に行こうとしたら、親父に止められた話。

ベンチャー企業に行こうとしたら、親父に止められた話。
皆さんこんにちは、大学4年生のライター古田です。

4年生の僕は就活真っ只中なんです!最近ようやく自己分析や業界企業研究が終わり、自分に合う企業が絞れてきました。ここからやっとESが書ける!と思っていたんですが…ある壁にぶちあったてしまったんです。

古田の就活状況

自分の強みを理解し活かすことで、若いうちから稼ぎたい、市場価値を高めたいと思っています!この軸で考えれば…行きたい企業はベンチャー企業になりました。

そこで1つの不安が浮き彫りになりました。というのも、うちの家系は前回お話しさせてもらったように、もっぱら大手志向、大企業、公務員推し!!!

さぁどうしましょう…そこで僕の思いを父にぶつけることにしました!

古田少年の思いは届くのでしょうか?

 

いざ、親と対談!!(対談形式)

僕:なぁなぁ就活の相談したいねんけどいいかな?

父:なんや、急に…。(僕が相談することなど滅多にないので困惑気味の父)

僕:自分の適性とか、やりたいことを考えたときにベンチャー企業に行きたいねんけど、どう思う?

父:どんな会社?

僕:IT系の会社でこれから実績が伸びそうやねん。

父:ええと思うけどなんでそこの会社がええと思ったん?

僕:自分の意見が反映されやすくて自己成長ができる、なおかつ社風も良かったしええかなと思って!

父:なるほどな、俺は正直うーんって感じるな。大手の方が福利厚生とかもしっかりしてるし、人生の大半勤める会社って考えたら自分の成長より会社が安定してる方が大事だと思うんよ。

僕:なんでそう思うん?

父:俺たちの時は、ちょうど就活氷河期真っ最中で、良い企業に入るのが難しかったんや。今のお前ならちょっと頑張ったら入れるやろ?

僕:なるほどなぁ…。やったらいい会社の基準ってなんやと思う?

父:しっかり真面目に取り組んだら、高い評価と安定した収入を得られる会社じゃない?公務員とか国が潰れへん限り、稼げて福利厚生も充実してると思う。何より定時で上がれることも多いし、お前が楽やと思うわ。

僕:理解したわ。でも生計を立てるためだけに働くのって、後々しんどくない?生計立てるためだけを目的にすると楽かもしれんけど、仕事のやりがい感じんくて楽しくなさそうやわ。

父:言っとくけど、お金稼いで家族を守る事はそんな簡単じゃないで?俺だって、毎日楽しそうに仕事してへんやろ?ほんで、お母さんも仕事してるし。

:まあ確かにそうかもしれんな。せやけど、仕事で求められる自分の価値を高めるってところでいくと、やっぱり大手は違うかなぁ。

父:大手の方がブランド力あるし、そこは補えると思うけどなぁ。

:そやけど、大手に入ったからといって自分の力がすぐに上がるわけではないやん。将来を考えた時に、どういう市場・業界でどんな働き方をしてきた人が、仕事における価値が高いと思われるんやろ?

父:大手で経験積んでたら、自ずと力つくんちゃう?

:それもあるけど、成長してる市場の方が良くない?衰退してる業界に飛び込んで、数年後、仕事で生み出せる価値って正直そんなに高くないとおもうんよなぁ。

父:まぁ確かに。ただ、大手の方が研修制度とかもしっかりしてるし、時間をかけて得られるものはあると思うで。

:時間をかけるのが辛いよなぁ。やっぱりどの時代も市場で求められるのって「人より飛び抜けた知識や先進性」を持つ人やと思うねん。圧倒的な速さで、昇格、実績を詰める環境の方が僕は楽しいし、自分自身の存在価値が高くなると思うんよなぁ。

父:お前の考える仕事における存在価値ってなんなん?

:どの業界に置いても通用する、転用できる力かな。仕事で円滑な人間関係を構築できる力が伴った上で、専門的には営業力、マーケティング力、マネジメント力の3つやと思う。

父:なんでこの3つなん?

:それぞれの基本は営業力に通ずる軸があると思ってるけど、知識やノウハウが少し異なるから、3つに区別してるな。

父:もっとありそうやけどなぁ。

:確かにそれはそう!例えば、プログラミングや宅建は市場価値になりうるけど「どの業界でも通用するか?」と言われると、専門的すぎて転用はできない。ただ、上の3つってどの部署でも共通するものだし、転用できるでしょ?だから一旦僕の中で専門的すぎるものは排除してる!

父:なるほどなぁ、お前も色々考えるようになったんやなぁ。俺は人脈も重要やと思うで、成果を出すために1人の力では結局なんもできひん。巻き込む力と、お前について来てくれる人脈を作っておかないと成功はせんよ。

:確かになぁ、頭でっかちになってたかもしれん。

父:だから、人脈広げるんやったら大手の方が人数も多いし、その分、お前に合う人や、学べる人がたくさんいると思うよ。お前の考えもめちゃくちゃ理解できるけど、一旦大手を目指してからベンチャーも頑張って目指してみたらいいんちゃう?まぁ、お前は一回言い出したらきかんし、どこでも頑張れると思うから、強くは言わん。頑張ってな。

:そんな考え方もあるんか…勉強なるな…また、決まったら相談するわ!ありがとう!

父:はいよ!

まとめ

ということで、今回の話し合いを行ったことにより「大手の方が良い」理由を深く理解できました。

父のアドバイスをまとめると

1.福利厚生面

2.ライフワークバランスが良い

3.充実した研修制度

4.ブランド力

5.人脈

の5つです。

実際、どの観点も就活生にとっては大きな軸となり得るものですよね。頭でっかちになり、自分の成長だけを考えていた僕ですが、ベンチャー企業以外の道も考えたいなと感じました。

そもそも各企業の色は大手やベンチャーといった枠組みではなく、会社によって異なるものだなと感じました。例えば、ベンチャー志向の大手だってあるし、大手っぽいトップダウン方式のベンチャー企業もあります。こうした企業毎の色は各社調べてみないと分からないことを痛感しました。

また、こうして父と「親子として」よりも「社会を経験している先輩として」話すことができ、とてもいい経験ができました。また機会を作って相談してみます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こちらの記事も読まれています。

なぜ内定承諾を決意したのか。【猛反対する家族を説得して長期インターン先に就職した話】

「まあ、転職すればいいか」 なんとなく就活のやり方は危険

【業界選びの教科書Part5】人材業界って何するところ?

グループディスカッションのひみつ大公開【悩める就活生必見!】