2022.03.04
【業界選びの教科書Part5】人材業界って何するところ?
就活生の皆さん!業界研究は始めていますか?
ガクチカは作れたけど業界研究は始めていないそこのあなた、大丈夫です!
今回は、人材業界について記載します!
人材業界と言えばどのようなイメージを持つでしょうか?「リクナビ」や「マイナビ」のように、就活生にとって馴染みのあるものであれば分かりやすいかもしれませんが、実は他にもさまざまなビジネスモデルがあるのです!
業態や人材業界に向いている人など、1→10まで説明します。
本記事が皆さんに対して就活の後押しをできれば幸いです!
目 次
人材って何するの?
人材業界を一言で表すと『人と企業を繋げる業界』です。
当たり前ですが、どんな仕事を行う場合でも人は必ず必要です。しかし、1企業が求人募集を行い、才能のある人材を探すのは中々難しいです。そこで、人材業界が仲介者となることで求職者側のニーズも汲み取り、お互いを繋ぎます。
人材の業態
今回は iroots-search さん記事を参考にしながら業態について紹介していきます!
人材派遣
例)リクルートスタッフィング・アデコ・テンプスタッフ…
仕事内容は、求職者と派遣先企業を結び付ける仕事です。企業が求める業務や条件に最も適したスキルを持つ人材を派遣します。求職者の料金体系は、就業時間分だけのコストが発生するシンプルな料金体系です。当然、高度なスキルを求める業態や人材も交わり、人材流動性の高い昨今では採用同様にマッチング精度も問われます。高度なITスキルを保有する人材であれば、数か月のプロジェクト毎に企業を移り変わる人材もおり、ビジネストレンドに精通している派遣業態も誕生しています。
人材派遣の仕組みとしては、まず求職者が人材派遣会社に登録し、人材派遣業者が派遣先企業と派遣契約を締結します。その後、派遣先企業から人材派遣会社に派遣料金が支払われ、一部が給与になります。
求人広告
サービス例)リクナビ・マイナビ・あさがくナビ…
求人広告会社は、採用を考えている企業に対し、自社の求人媒体へ広告掲載を提案します。広告枠が受注されると、実際に広告内容をすり合わせていき、広告掲載をもってクライアントから料金が支払われる仕組みです。中途、新卒、アルバイト、契約社員など雇用条件や看護師や介護士などの専門職といった職種別など、多岐に渡った求人サイトが誕生しています。新卒生であれば、スカウト型の逆求人サイトなど企業が能動的な採用活動を可能にするナビサイトも運営されています。
人材紹介
例)パーソルキャリア(doda)・パソナキャリア・リクルートエージェント…
求職者と企業を結び付ける仕事です。一般的にはリクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の2職から成り立ちます。
RAは、企業がどのような人材を求めているのかを聞き、求人票を作成します。一方CAは、求職者がどのような職を求めているのかを聞き、RAと情報共有をしながら求職者の就職活動を支援します。
また、企業規模に応じてはCAとRAを兼業する企業もあります。兼業する場合は、プレイヤーの負担が増す一方で企業と求職者のニーズ最適化を行いやすいなどのメリットもあり、ベンチャー企業などで採用される傾向にあります。収益としては求職者が実際に支援された企業に入社すると、企業が人材派遣業者に成功報酬を払う仕組みです。
人事コンサルティング
例)リンクアンドモチベーション…
企業の人事に関する課題の解決策を提案する仕事です。仕事内容は、企業の経営課題、人事課題を分析し、原因を明らかにします。その課題に対して、解決のためにどのようなアプローチをしたらいいのか、解決策を考え企業に提案します。アドバイスをするだけでなく、実際に現場で人事業務を代行することもあります。
よりセグメントされた “採用コンサルティング” も存在します。予算内で採用手法を構築し、納品する仕事もあります。
人材業界あるある
業界史上今が最もアップデートを求められている業界
近年は仕事や就職に関して、価値観が多様化しており、求職者のニーズと雇用主である企業の採用方針がマッチしにくい現状にあります。ジョブ型など社員が移籍前提の採用方針、終身雇用など永続的な採用方針、求職者も時短勤務やキャリアアップといったように各人員の働き方が多様化しており、雇用市場はアップデートを余儀なくされています。現状、マッチングを図る人材業界の存在は日本経済においては重要であり、そこで従事する人間にも高い教養と新しいビジネスモデルの発掘を求められる現状にあります。
会社の風土がそれぞれ
会社の風土によってカラーが変わってきます。例えば、イベントの人材をよく行っている会社であれば髪色が明るい人や私服で通勤する人、医療専門の人材会社であればスーツを着こなし比較的知的な第一印象を受ける社員が多くなります。自己分析を重ねて、人材会社でもどんな社風が自分と合うかのかを基準に会社を選ぶのもいいでしょう。
人材業界に向いている人
コミュニケーション力がある
理由として、人材業界は人の労働力や知識、技術力など、無形商材を扱う仕事です。労働力や知識は目に見えるものではないため、商材の魅力を感じてもらうためのハードルが低くないでしょう。求職者にとって、転職は人生の大きな転機です。まずは信頼を得ることも大切です。相手からの信頼をきちんと勝ち取ることができる対人コミュニケーションの能力が直接問われる仕事でしょう。
行動力がある
現在は新型コロナウイルスの影響もあり、面談のほとんどはオンラインで行われています。先ほど書いたように信頼関係は大切です。信頼関係を築くには、相手の雰囲気や僅かな仕草が重要な意味を持つことがあります。オンラインのやり取りが続くからこそ、こまめに連絡を取り合ったり、現状を常に把握しておくことが大切です。
メンタルが強い
新人の頃は、1日あたりの電話件数やアポイント件数などのKPIを追って、テレアポやメール送信を繰り返すことになります。時には「何のためにこの仕事をしているのか」と、仕事の意義を見失ってしまうケースもあります。求職者との相性もあるでしょう。トラブルやクレームが発生した場合には、問題を速やかに解決し、再発防止に努めつつ必要以上に引きずらないことも大切です!
人材業界を受ける人へ
最後に伝えたいのは、当業界のメインである職業選択は人生の満足度や生活水準に大きく影響します。人の人生への影響度合いが高い業態のため、利他性も求められます。人と話すのが好き。などといった安易な動機では面接などでも「思慮が浅い」と判断されます。企業も求職者も互いに “人生が変わるかも” と強いストレスの中で決断します。この強いストレスに応えるだけの説得力を持ち合わせた仕事ぶりが求められることを理解しましょう。
内定獲得のために就活を行うのではなく、以上を理解していることが必要です。情報収集し、整理しながら就職活動を行ってみてください。皆さんが笑顔で内定を掴み取ることを応援しています!
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