大学生キャリア

2022.11.16

【就活軸にしていいの?】福利厚生の実態に迫る!

【就活軸にしていいの?】福利厚生の実態に迫る!
皆さんこんにちは!ゼロメディア編集部です。

24卒の皆さんは、いよいよ本格的に就活が始まる時期ですよね。

昨今は新型コロナウイルスの影響により、説明会やセミナー、インターンシップなどのオンライン化が進み、気軽に企業を知ることができるようになりました。

その一方で、なかなか職種・業種選びが進まず、漠然と就活を行っている人はいませんか?

いくら企業の知識が増えたとしても “就活の軸” を定めなければいつまで経っても企業選びは終わりません。

就活の軸は
「人の役に立つ仕事がしたい!」
「自己成長できる環境がいい!」
など人によって全く違うため、自分だけの就活軸を作る必要があるのです。

最近では、ワークライフバランスを重視する就活生が増えており、有給休暇や残業の有無などの “福利厚生” を優先的に考え、就活を行っている方も多いでしょう。

今回は、そんな “福利厚生” について気になる皆さんに、これから就活の軸について考えるべき点や就活の進め方をお伝えします!

福利厚生とは

そもそも、福利厚生とは何を指すのでしょうか?

福利厚生には、2つの種類が存在します。

1つ目は “法定福利厚生” と呼ばれるものです。健康、介護、労災などの保険料がこれに該当します。

2つ目は “法定外福利厚生” です。法定福利厚生との大きな違いは、名前の通り「法律に関係なく企業が独自に設けることのできる」福利厚生である点です。

法定外福利厚生の種類は多種多様であり、代表的なものとして、交通費、家賃補助、育児休暇制度や有給休暇制度などが挙げられます。中にはカウンセラーの配属、朝食無料提供なども含まれており、1つの会社であってもすべての福利厚生を把握することは難しいでしょう。

(出典:「福利厚生のRELO総務人事タイムズ」より)

福利厚生の罠

就活生の皆さんが誤解を招きやすいのは、給与=福利厚生ではない点です。

給与は労働の対価として支払われるものですが、福利厚生費は従業員の生活や労働環境の改善に使われます。

給与が上がった場合には、それに応じて税の負担が増加しますが、福利厚生費だと非課税の為、従業員の負担が増えることはありません。ある程度の上限は存在しますが、基本的に会社の費用から捻出されます。

最近では福利厚生が整っていることをアピールする企業も多いので、就活生の皆さんも一度、自分がどんな環境で働きたいのかイメージを膨らませることが大切です。働き方の中で何を優先するのかで、おのずと企業の候補が絞られていくでしょう。しかし、福利厚生だけを見て就活を進めることは、実はかなり危険なのです。

就活の軸

もちろん、福利厚生はワークライフバランスを重視するにあたって必ず着目しておく必要があります。

しかし、働くにあたって大切なのは

「なぜその業界・職種で働きたいのか?」

「なぜその会社で働きたいのか?」の2点です。

環境や制度ばかり気にしすぎてしまうと自分に矢印を向けなくなり、本当にやりたいことと仕事内容が合わないことに気づかないまま就活を終えてしまいます。

つまり、福利厚生のみを軸に企業を選んでしまうと、仕事に対してミスマッチを感じる可能性が高くなってしまうのです。

ミスマッチ後の未来

(出典:厚生労働省「新規大卒就職者の離職状況(平成30年3月卒業者)」より)

事実、今の日本では若者の早期離職が問題とされています。

厚生労働省が公表した平成30年度における新規大卒就職者の就職後3年以内の離職率は、なんと約3割(31.2%)にも上ります。

もちろん、仕事内容以外にも職場での人間関係や給与面など離職理由は様々ですが、せっかく就活を乗り越えたにもかかわらず、ミスマッチを感じてしまう方が一定数存在するのが現状です。

したがって、就活において重要なのは自分の将来像や価値観、強みを明確にすること、つまり “自己分析” です。

自己分析のススメ

自己分析が必要な理由は大きく分けて2つあります。

将来像の明確化

1つ目は将来像を明確にするためです。

将来像や長期的な目標を決めておけば、達成するための手段として最適な企業を探すことができます。仕事の概念に囚われずプライベートと絡めて将来像を定めておくのも1つの手段ですが、目標を決めるにあたって大切なのは、どれだけ具体的に設定できているかです。

30歳までに結婚して幸せな家庭を築きたい→結婚費用も含めて年収600万円は必要→成果を出して管理職に昇進し給与を上げる→20代のうちは自分の能力を高めよう

例として、上記のように段階的に定めるとイメージしやすいでしょう。目標と紐づけることで、企業の条件を絞ることも可能です。

自分の強みの理解

2つ目は自分の強みを理解するためです。

インターンシップなどで実際に取り組まない限り、希望している仕事が向いているのかどうか、はっきりとはわかりません。

そこで判断基準となるのが、自分の強みです。自分の強みをしっかりと理解することで、どんな時にパフォーマンスが上がるのか、どうすればやりがいを感じるのかなど仕事における姿勢を導き出すことが可能です。企業選びの際にも、自分の強みと照らし合わせながら職種・業種を絞ることができれば自信をもって自分の目標に向かい行動することができます。

ここまで2つ理由を述べましたが、簡潔にまとめると自己分析を行うことで必然的に企業選びが行いやすくなるのです。

一人で自己分析が難しい場合は周りの友達や、先輩に頼ってみるのも1つの手段です。まずは慌てず、自分について『知る』ことから始めてみましょう!

自分の強みを知りたい方はコチラ

最後に

環境や制度などの福利厚生の面だけを重視するのではなく、自分にベクトルを向けて自己分析をしてください。

その上で『1番大事にしたいもの』を明確化し、就活の軸にしましょう。そうすることで、企業とのミスマッチを防ぎ、必ずあなたにぴったりの企業が見つかるはずです。

もうすぐ就活シーズンが本格的に始まります。ぜひ悔いのないよう思考を止めず、突き進んでください!

自己分析の仕方が分からない方はコチラ

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