2021.01.12
1年半でバイトを7回離職した大学生が30カ月もインターンを続けた。”第0新卒成長軌跡”
今回は、そのトレーナー職に就いて、歴の長い細田さんとそのサポートをしてきた社員の伊藤さんにお話を聞いてみました。
今では『第0新卒』の1、2を争う学生トレーナー細田さんですが、現在に至るまでどんな苦労があったのでしょうか。
目 次
左:社員の伊藤さん
右:細田凌平 / 立命館大学4年生
トレーナー初期
伊藤:トレーナーなりたての頃はもう「頼りない」の一言やな。
細田:もう少し丸く言えません? 笑
伊藤:ごめんごめん、でもほんまの事やからな〜。自分に自信が持てない。自分ができていないなと感じたら何も言えない。という印象やったかな。
細田:最初はめちゃくちゃ叱られてましたもんね。
伊藤:そうやな。トレーナーになってから3ヶ月間は叱ってたかな。時間管理ができない。サボり癖がある。勤務とかでもそれがよく見られたかな。
細田:よく覚えてますね。
伊藤:めっちゃ覚えてるよ〜。時間管理でいえば「エレベーターが混んでいたので1分遅れました」とかはあったな。
細田:めっちゃ覚えてるじゃないですか!
伊藤:そらそうよ! それで遅刻から逃げるということは、今後できないってちゃんと怒ったのを覚えてるもん。サボりでいえば、自分がなりたいと思うことを体現できないタイプで、変わりたいけど踏み出す勇気がなかった。合ってるやんな?
細田:その通りです。
伊藤:まあ同じ時期にトレーナーになった吉田が真逆のタイプで、それができる人間やったから余計にコンプレックスやったんちゃうかな。どう?
細田:そうですね。吉田とは同じタイミングでトレーナーになったし、勤務での件数でもスタイルガーデンでの影響度でも吉田の方が大きくて、自分は吉田には絶対に勝てないと思っていました。だから自信をつけるためにトレーナーになりましたね。
「すみません」と謝る細田さん
トレーナーとしての期待
伊藤:細田を育てたかったからトレーナーにしたかな。APになるための研修を特にその頃は今みたいに昇格フローはなかったけど一緒にやってたよな〜。
(※第0新卒生には、E&I生(研修生)→BP(Basic Program)→AP(Advanced Program)という階級があります。)
細田:やっていましたね。
伊藤:営業相談をチームのマネージャーを飛ばして俺んとこに相談に来てたよな。嬉しかったな。トレーナーとしての成長がなかったら、俺がいる意味がないから。個人の成長を1番に考えてるから、立派になったなって感じたときは嬉しかった。
細田:いつそう感じました?
伊藤:人前で話している姿が変わった瞬間やな。
細田:アワードの時ですか?
伊藤:そう! 細田が登壇して話してたんやけど、1番堂々と自信を持って話してた。話す言葉の重みが違っていたし変わったなって思ったよな。細田は逆にいつ変わったって感じた?
細田:今年の2月くらいからですかね。
伊藤:きっかけは?
細田:周りの承認が大きかったからです。やっぱりやっている本人は気づいていないんですけど、人から言ってもらえて、改めて考え直した時に変わったんやって気が付けました。
伊藤:なるほどな〜。トレーナーとして成長を感じたのはいつ?
細田:初めて叱ることができた時ですね。
伊藤:それは分かる! 最初なんて自信がないから指導、注意ができなかったもんな。叱るということが全くできていなかった。細田にはずっとあかんと思ったら強く言わなあかんよって言い続けていたからあの瞬間は嬉しかった。
細田:そうですね。
伊藤:なんであの時叱ることができたん?
細田:あの時は何も考えていなかったんですけど、当時、担当していた新人の子が、変わりたいと言っていたのに、言葉と行動が一致していなくて、また同じミスをして帰ってきたんです。その時に初めて叱れたし、新人の子を思って言えた瞬間でした。
伊藤:今でもめっちゃ覚えてるわ〜。
細田:僕の近くで聞いてましたもんね。
伊藤:バレてた? 叱っている時って声が大きくなるやん? だから、細田が怒ってるわと思ったら嬉しくなって横の方でこっそり聞いてたつもりやった。その後に「伊藤さん! 僕叱れました!」って言いにきた。あれは面白かったな 笑
細田:ただ、今思うと、叱れなかったのは自信がなかったからというのもあるし、叱ったら嫌われると思っていました。でも実際、叱った後にその子の行動がガラリと変わったんです。叱るをプラスに変えられるということがわかりました。そこから叱ることができるようになりました。
伊藤:相手のことを思って言ってあげるって大事よね。
伊藤さんから見て現在の細田さんとは?
伊藤:これ見たら、吉田が悔しがると思うけど、ひとことで言うと「トレーナーのエースやな」1番トレーナーを楽しめているよな。
細田:そう言っていただけて嬉しいです!
伊藤:普通は、トレーナーって優秀な子の担当になりたいと思うはずやねん。教えてて飲み込みも早いし楽やから。
細田:確かにそうですね。
伊藤:やろ? ただ、細田は違って、人を変えてあげたい思いが強いから、自信がなさそうな子を持ちたがる。ロジックもついた。昔と比べたら全然違うよな。めっちゃ成長した。最初なんてめっちゃ頭悪かったもんな。
細田:嘘でしょ。自分は賢いと思って入社してきたのに…
伊藤:でも印象は昔と今で180°変わったな。最初は、吉田が前をいって引っ張っていく背中で見せるタイプ、細田が周り見てバランスをとる印象が、今は真逆。あとは、入社後の伸び率がトレーナーのなかで1番高かったかな。
細田:確かに、最初は勤務でもうまくいかず、評価も悪く、よく叱られていましたね。
伊藤:そうやったな〜。でも今は、自信がついているから、細田に任せればなんとかなるし、大事な仕事も「細田よろしく」でいける。頼もしくなったよね。
細田:ありがとうございます。こういうの恥ずかしいですね。
伊藤:さっきからめっちゃニヤニヤしてるもんな笑
細田:そうですね笑
伊藤:営業面で自信ついたのは最近になってからちゃう?
細田:確かにそうですね。営業面の自信は最近になってからつきました。今年の7月くらいだと思います。
伊藤:きっかけは?
細田:きっかけは、トレーナーになってから、実績が出ていたわけではなかったんですけど、同期に「最近覇気無くなってんな」と言われた時に、周りに比べて、自分だけ勤務の件数に対する意欲が足りてないなと感じて、そこから目の前の人から獲得するということをかなり意識するようになりました。それが実績につながったと言えます。
伊藤:俺も細田に少し叱ったよな。今まで限界を知ったことがない。余力を残していたイメージやったから。
細田:間違いないです。部活でも100%出せずにすぐサボっていましたし、バイトも無断で休んだり、続いても9ヶ月が限界でした。バイトに関しては、大学入学1年半で7個辞めてます。
伊藤:7個はやばいな〜笑
その人間が今では、自分でも「変わりました」「100%やり切りました」と言えるようになったもんな。100%を知ったことが細田の大きな成長よな〜。
細田:そうですね。でも正直入社当初は、BPに昇格した時に辞めようと思っていました。
伊藤:そうなん?
細田:はい。ただ、『第0新卒』で活動を続けていくうちに自分の現在地を嫌という程知って、辞めるという感情よりも社会人になった自分を考えたらめちゃくちゃ不安になりました。それで頑張ってスタイルガーデンは続けようと思いました。
伊藤:それが、今では、トレーナーのエースやもんな。
細田:ありがとうございます。自信を手に入れることができて、辞めずに続けてよかったなと思っています。『第0新卒』は、成長があり、成長を味わえる環境があるから楽しいです。だから辞めずに続けられました。
最後に
細田:『第0新卒』への参加はもちろん、トレーナーをしてよかったなと思うことは、自分と向き合う機会ができたことです。ここの仕事を通して自分に向き合うことで、自分の弱いところと素直に向き合えて、自信を持てたことです。
伊藤:細田がトレーナーをしてなかったら、いろいろなことから逃げていたと思うな〜。壁がきたら絶対逃げていた。厳しい環境、俺自身も結構言っちゃうけど、ちゃんと言ってくれる人の下にいてよかったって思うな。また、トレーナーは第0新卒生の鏡でなければならないと思う。入社してきて初めて接する学生やから、こんな人になりたいなと思ってもらわないといけないし、責任は大きいよね。
今では、『第0新卒』になくてはならない存在となった細田さんですが、入社当時やトレーナーになりたての頃は、苦労していた様子が伺えました。100%を出したことがなく、バイトも転々としていた細田さんは、スタイルガーデンでの活動を通して、自分を大きく変えることができ、自信というものを手に入れることができたと言えるでしょう。
こちらの記事も読まれています。