2022.11.22
意識高い系や文系学生が多そうな長期インターンシップのリアルとは?
皆さんは長期インターンシップについてどのくらい知っていますか?
「意識高い系が参加するもの」「文系大学生が多い」「学歴フィルターがある」と思い、参加へのハードルを高く感じている人も多いでしょう。
しかし、キャリアへの意識が高まっている今日、長期インターンシップでは多様な学生が活動しています。
そこで今回は、長期インターンシップを経験された社会人の方と現在参加している2人の学生にインタビューしました。「元ひきこもり」「理系大学生」「保育系女子大生」の肩書きを持つ3人に、長期インターンシップについて伺ったので、是非最後までご覧ください!
目 次
元引きこもり
佐藤 元さん / 大阪産業大学情報システム学科卒業
−長期インターンシップ参加前はどんな大学生でしたか?
ネットにしか友達がいない、いわゆるぼっち大学生でした。中学・高校では学校に馴染めず、ずっと引きこもりでした。学校に行かず毎日家でゲームをして「社会に出ても意味がない」「働いたら負けだ」と思っていました。しかし、親から「好きなことをやってもいいから、中学と高校と大学は卒業してくれ」と泣きながら話をされ、これからもゲームをし続けるためにエスカレーター式で大学にいける学校に転入しました。もちろん大学生になってもずっとぼっちでしたよ。
−長期インターンシップに参加したきっかけを教えてください。
大学生になって1年が経った頃、テレビで衝撃的なものを目にしたんです。40歳になっても引きこもりで親に当たり続けている人の映像が流れ、恐怖感を覚えました。「卒業したら働かなくてもいい」と思っていましたが、この時「最低限働かないといけない」と感じました。しかし、中学生の頃からコミュニケーションを取ることのなかった学生生活だったため、まずは人と話す環境に飛び込もうと思ったんです。そこで「話す=営業」と安直な考えで、すぐに「関西 営業インターン」と調べて、長期インターンシップに参加することになりました。
人生を変えた長期インターンシップ
−入社後、ご自身にどんな変化がありましたか?
営業成績は半年間ずっとワースト1位で、成長を感じることはできませんでした。しかし、辞める勇気もなかった私は、上司から「しんどいなら辞めたらいい」と言われたましたが「辞めます」と言えませんでした。なぜなら、まだ「成長したい」と思っていたからです。心のどこかで「頑張りたい」と思っているが成長を実感できず辛い私に、上司はアドバイスをくれました。今思えば、コミュニケーションが下手なのに周りより努力していない自分が、簡単に成長できるわけがありませんよね。
そこから、上司のアドバイスを実行して少しずつ件数が取れるようになり、気づけば営業成績1位を取ることができました。上司にも「よくやった!」と言ってもらえ、引きこもりだった自分からは考えられないくらい成長できて、本当に嬉しかったです。
−参加するか迷っている人へメッセージをお願いします!
私は、長期インターンシップで「他者と関わる人生の豊かさ」を知りましたし、人生で初めて「仲間」ができました。そして、長期インターンシップはコミュニケーションを避け続けていた私がちゃんとした社会人になるための基盤を築いてくれました。当時の私同様「働くのは悪だ」と思っている人もいるかもしれません。しかし、人が生きている実感をするのは誰かの役に立って感謝されたときです。その喜びを皆さんには感じてもらいたいです!
理系大学生
山田翔大さん / 関西大学システム理工学部4年生
−長期インターンシップ参加前はどんな大学生でしたか?
ごく普通の理系大学生でしたね。授業は毎日5限まであって、バイトは遅刻ばかりで全然続きませんでした。
−長期インターンシップに参加したきっかけを教えてください。
同じ学部の友達に紹介してもらい長期インターンシップに参加しました。元々、理系就職でも営業職を考えていました。また、バイトを遅刻してばかりの自分が、将来ちゃんと仕事できるのか不安だったので「今のうちにちゃんと “仕事” を学びたい」と思ったのがきっかけです。
将来の選択肢が広がった長期インターンシップ
−入社後、ご自身にどんな変化がありましたか?
まず、意外と理系学生が多くて驚きました。理系ならではの大変さを理解してくれる同期がいるので安心できました。また、入社が決まってからは授業との両立に不安があったからこそ、やっていくうちにうまく時間をやりくりできる力が身につきましたね。営業力・ビジネスマナー・人間力など、大学では学べない様々なスキルを習得でき、とても有意義な学生生活になったと感じています。春からの社会人生活にも自信を持てています!
−参加するか迷っている人へメッセージをお願いします!
悩んでいるなら、とりあえず飛び込んでみるべきです!なぜなら、長期インターンシップで得た学びや気づきは、始めてみないと分からないからです。でも、将来の選択肢を理系だけに絞らず広く考えたいのなら、飛び込んでみる価値は十分にあると思います。あなたにも、営業のおもしろさに気づいてほしいです!
保育系女子大生
滝川菜々美さん / 同志社女子大学現代社会学部現代こども学科3年生
−長期インターンシップ参加前はどんな大学生でしたか?
中学生の頃から教員や保育の道を志望していて、幼稚園と小学校どちらの教諭免許も取得できる大学を選びました。しかし、大学に入学してからはオンライン授業続きで、思い描いていたキャンパスライフは過ごせていませんでした。
−長期インターンシップに参加したきっかけを教えてください。
オンライン授業が続いたことで “学び” に触れることができず「何でもいいから何かしたい!」と思ったのが発端ですね。また、保育系学生のあるあるなのですが、子どもと触れ合う団体には一応所属していたんです。保育系学生にとっては、むしろそれくらいしか選択肢がないほどに、学校からの案内が保育に関することしか無いので、逆に “社会” を知る機会がほとんどありませんでした。教員や保育の道に進むにせよ就職するにせよ「社会を知ってから社会人になりたい」と思い、インターネットで「関西 長期インターン」と調べて、参加に至ります。
社会を知ることができた長期インターンシップ
−入社後、ご自身にどんな変化がありましたか?
自分の意見をしっかり伝えられるようになったことと、何をするにもちゃんと考える癖がついたことです。保育士は、相手が赤ちゃんや子供だけだと思われがちですし、実際に学校でも子供の心理やふれあい方を学ぶことが多いです。しかし、親御さんや一緒に働く保育士とのコミュニケーションも重要なので、今のうちに「社会人としての行動」を学んでおくことはとても意味があると感じています。
−参加するか迷っている人へメッセージをお願いします!
長期インターンと学校の両立はとてもしんどいですし「絶対参加するべきだ」とは言えません。でも、保育以外の世界を見てみる価値はとてもあります。もし保育の道に進むとしても、長期インターンシップで社会人としての当たり前や、厳しい労働環境の中を生き抜く度胸が身につきます。保育士も社会の一員なので「社会を知る」点では、長期インターンシップに参加してみるのも1つの手段だと思います。
ギャル大学生
能天気だったギャルが長期インターンシップに参加して大学生活が一変した話
地方大学生
選考フロー
インタビューで、長期インターンにはさまざまな肩書き・背景を持った学生がいることが分かりましたね。しかし、いざ「参加したい」と思っても、選考フローに対して不安を抱く人もいるでしょう。そこで、一般的な長期インターンの選考フローをまとめました。
①ESは不要 or 必要でも簡易的なもの
長期インターンシップでは、就職活動時のようなESはないところがほとんどです。個人情報やある程度の志望動機が分かれば良いため、履歴書のみ提出のところが多いです。
②面接は1~2回
面接では、1on1で会社説明をされたあとに志望動機や今までどんな学生生活を送ってきたのかなどを聞かれます。就活に比べてハードルは低いですし、成長意欲のある学生は基本的に受け入れてもらえるので、しっかりと熱意を伝えましょう。事前に会社のミッションや理念はチェックしておくと好印象です。
最後に
いかがだったでしょうか?今や長期インターンシップは誰でも参加できるものです。「社会へ出る前に社会人経験を踏みたい・成長したい」と感じている学生にとって絶好の環境に、ぜひ飛び込んでみましょう!
長期インターンシップに興味のある方は以下のリンクを要チェック!
こちらの記事も読まれています。