2021.01.12
就活対策のはじめの一歩は「なぜ働くのか?」について自問自答すること。40年以上のキャリア人生と向き合おう。
就活生の方は、本格的に就職活動が始まってくる時期かと思います。
ということで
今回は、就活生である私達が、スタイルガーデン専務の西村さんに就職活動の相談を行なっている様子をお届けいたします!
西村さんは、医療機器メーカーのジョンソン&ジョンソンに新卒入社したのち、スタイルガーデンの創業メンバーとして参画されました。
社会に出てから活躍できる人材を輩出することを目指し、第0新卒生の教育を行いながら、毎年約300名の社外学生と面談を行なっております。
目 次
「就活って何から始めればいいの」「始めてはいるもののよく分からなくなってきた」と思っている方、
この記事を読んだ後には今するべき行動が見つかるでしょう!
では参りましょう!
永岡(関西学院大学3年生)
山口(関西大学3年生)
西村(株式会社スタイルガーデン 専務取締役)
川島(大阪府立大学3年生)
就職活動で初めにするべき行動
永岡:今までの就職活動と今年とでは変化した点がありますが、これに対して例年と違った行動をとる必要はあるのでしょうか?
西村さん:まず変わった点は、選考や面接がオンラインに変わったところですね。
人間は距離が遠くなるほど、コミュニケーションが難しくなるといわれてるので、1番難しいのは文字のやりとりに変わったところだと思います。
学生の雰囲気など、対面だからこそ伝わるものを武器にしても、オンラインでは伝わりにくいので、はっきりと言葉で伝える能力が必要になってきます。
けれど、勘違いしないでほしいのは、「企業が学生を採用する」ということ自体は変わっていないということです。
だから、オンラインに変化したことに対してどう行動するかにアンテナを持ってもあんまり意味がなくて…
今までの就活と比べて手法的には変わりましたが、本質的には変わってないので特に行動を変える必要はないですよ。
永岡:では就職活動を始めるにあたって、どこにアンテナを持って行動すれば良いのですか?
西村さん:就職活動において、大学生が忘れがちだけど1番やるべきことは、「なぜ働くのか」の答えを出すことです。
大学生は、周りと同じように行動していれば安心などという理由で、意思決定をしている人が多いと思うんですけど
これによって、就職活動をスタートした途端どうしたらいいのか分からず困る学生が溢れるのだと思います。
だから僕は、大学生はまず「なぜ働くのか」にアンテナを持って行動すればいいと思います。
川島さん:「なぜ働くのか」というのは、人生設計的な部分で考えるということですか?
西村さん:そう! ここには持論があるんですけど、僕は年を取っていくにつれて働く目的は変わらないとおかしいと思っているんですよ。
僕の22歳の時の働きたい理由は、「女の子にモテたい」「ネームバリューのいい会社にいけばマウントを取れる」っていう理由でした。(笑)
大半の大学生と同じように僕も、仕事に対する考えや選択軸が「周りが良いと思うかどうか」で考えて、自分の自信の無さを会社のネームバリューに頼ることでまかなっていたんですよ。
ただ、そもそもそこまでして働かないといけないのかを考えるべきだと思います。
働く理由を考えるということは、新卒で働くとなると65歳で定年を迎えるので、43年間のことを考えるということになってきますよね。
となると、僕の場合、さっき言った考えのままだと
65歳のおじさんが「女の子にモテたい」と言っているようなもんです。(笑)
目先のことばかりに縛られるのではなく、人生は長いということを踏まえて、人生設計を作成していくことが大事ですね。
これからの43年間をリアルに考えるのが就職活動
永岡:私の働く理由は、結婚して子供を育てたいからなのですが、この考えも目先で考えてしまっているのでしょうか?
西村さん:その軸でいくなら、結婚や子育てにどれくらいの資金が必要で、年収がいくら必要なのか具体的にイメージすることが大切ですね。
どれくらいのことを子供にしてやりたいかで、得るべき年収って変わってきますよね。
学費や生活費がいくら必要かまで詳細に調べとかないと、仮に予想していなかったことに出会った時、進む道が分からなくなって働く目的が見失ってしまうかもですよね。
つまり、大学生の時点で将来を現実的に見据えて、人生設計を作成していかないといけません。
かつその上で、子供を育て終わって自分自身はどう生きていきたいのかであったり、子供の人数や、子供をどこで育てるのかによって、自分の人生設計とマッチしている企業って変わってきますよね。
このくらい自分の人生をリアルに想像して、決めていくタイミングが今なのです。
山口さん:私は、永岡さんの意見と逆で、結婚や子供への願望がなく働く理由も未だ見つからなくて、人生設計を作成するとなっても埋まる部分がないのですが、その場合はどう考えていけば良いのでしょうか?
西村さん:山口さんは「回避したいこと」を考えた方がいいタイプかもしれないですね。
「これは避けたい」をどんどん考えて、底を上げて行く考え方です。
「どのくらいの働き方やったら胸を張れるかな」を考えると必然的にボトムが決まってきて、自分の考えとマッチしている範囲が決まってくると思います。
ただ、作成した人生設計通りに将来進んでいく保証はどこにもないんですよ。
けれど、人生設計がなかったら
予想外の出来事が起こった時に対処できず、自分の思い描いていたものと違うものになってしまう可能性がありますよね。
なので、作成したのち変化に応じてその都度微調整していくのが重要なんです。
川島さん:人生設計を作成したのち、業界や職種はどう決めていけば良いのですか?
西村さん:僕は基本的に、業界は給与で決まると思っていて…
業界を興味で決める人が多いけど、それはマズイです。
なぜなら「興味」や「気持ち」というのは年月が経つにつれて変わっていくものなので、人生設計を考える際には数字(給与)などの変わりづらいものを基準にするとよいでしょう。
自分の人生設計と、今分かっている数字などの情報の中から照らし合わした結果、収入の幅を決めて業界を絞っていく流れが正しいでしょう。
職種に関しては、結局のところ仕事ってルーティンなんですよ。
企業は真新しいことを色々始めると、企業でいられなくなってしまうんですよ。
企業は、理念というものを掲げて存在する理由に社会貢献の意味を持っているので、基本新しいことを何でもするというのは不可能なんですよね。
つまり、ルーティンワークの上で
自分が成功し続けられる、うまく成果を出し続けられる職種は何かを考えるのが重要になってくると思います。
例えば、統一化された営業方法を指導している企業に入社して、自分はそのマニュアル通りに業務を行い、成果を生み出し続けられるのかどうかを考えるのです。
そこで合っていないと思うのであれば、自分の感性で物事を決められる企業が合っているねっていうことになりますよね。
ここまで就職活動に関して色々話してきましたが、あくまでこれは僕の考えでありますし、
結局のところ自身のキャリア感が重要になってくるのです。
僕が正解、あの人が正解というのは違うんです。
就活が分からないからといって、説明会に行きまくったり周囲に頼りにいっても、自分の考えがないため何が正しいのか分からなくなるだけだと思います。
最初の就活の第一歩目は、家に閉じこもって自分のことを考えることです。
自分は「こうあるべきだ」「こうするべきだ」と考えるのではなく、
自分は「こうである」と言い張れる人間になれば、魅力が出て企業に自分の考えが伝わりやすくなると思いますよ。
そうなるためには、やはり自分のことをちゃんと決めていかないとですね。
今回は、西村さんに就職活動を始めるにあたって、まず何をするべきなのかについてお話ししていただきました。
私も家に閉じこもって、自分自身を見つめ直し、人生設計を作成してみようと思います!
みなさんもきっと、今自分がするべき行動が見つかったはずです。
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