2022.03.25
【業界選びの教科書Part7】教育業界って何するところ?
『業界選びの教科書』シリーズもかなり終盤に差し掛かってまいりました!
業界研究を終えて就活もサクッと終わらせてしまいましょう!
今回の『業界選びの教科書』は教育業界についてです。
教育業界とは、一言で表すと『人に知識、情報を与える業界』です。
学生の皆さんなら触れている機会も多いと思いますが、実際にはどのような業態なのでしょうか。一緒にひも解いていきましょう!
目 次
教育業界の業務内容
講師
皆さんにも馴染みが深く、お世話になった方も多いであろう講師についてです。学習塾・予備校・ビジネススクールに語学教室など多岐に渡ります。
今回は、学習塾に絞って仕事内容を紹介します。学生を対象に難関大学合格・定期テスト対策等を目的とした指導になります。ひとえに指導すると言っても、学習塾の講師は学生のレベルや目的に合わせるなど、それぞれのニーズに応えた教育を実施する必要があります。そのため、学生とコミュニケーションを取りながら進度を確認したり、学生が何を求めているのかを探ることが求められます。モチベーション管理を含むマネジメントも学習塾講師の仕事です。
また、学力向上を目的とする指導だけでなくテストの採点・進路相談・保護者との面談なども行います。
マーケティング
教育業界にもマーケティングの部門は存在します。塾や予備校のCMを売ったり、アプリを使って安価でサービスを提供するなど、多くの人への利用を促します。
近年は少子化が進み、長期的に見ると業界全体が縮小が予測されています。競争が激しくなっているため、教材やサービスの質だけでなく、マーケティングの重要さが見直されています。IT化に伴って、教育業界もタブレット導入の需要が高まっており、増益増収につながっています。
教材の開発
教材の開発においては、多くのライバル企業を出し抜いて利益を上げる必要があります。文部科学省の指針やプログラミング需要の高まりなど、市場のトレンドや需要を掴んだ上で教材や講座の企画作成を行います。講師自身が作ることもありますが、学生たちが受験対策をするために、過去の試験問題やトレンドから予測して問題集を作ったり、模試を作成することもこの業務に当たります。
近年はスマートフォン、タブレットの発展を教育業界にも取り込んで “eラーニング” など自宅でも学習のできる教材が増えています。
教育業界あるある
始業時間が遅め
教育業界と聞くと、学習塾や予備校の講師を想像し、一見ブラックな印象を持つ方が多いです。主な理由として、塾講師の勤務形態にあります。学習塾は、学生が放課後に利用することがほとんどです。そのため、自然と勤務時間が午後~夜(13時~22時)となるのです。もちろんそこから生徒の要望によって追加で指導したり、翌日の授業準備や事務作業などで残業となることもある為、終電帰りもよくある話です。そういった勤務形態がブラックといったイメージに結びついているのでしょう。ただ、午前中は余裕がある働き方なので、朝が弱い方にはちょうどいい勤務形態かもしれませんね。
生徒の成長=やりがい
講師として、長い時間接している生徒が成長する姿を見られるのは、他の業界ではなかなか味わえない魅力でしょう。子供の成長は著しく早いため、その瞬間に立ち会えることがやりがいとなっている人は多いです。
教材の開発や制作の仕事をしていても、自分が作った教材が多くの学生に利用されます。その学生たちが国の未来を創ると考えれば、大きなやりがいにつながるのです。
頭が良くなる!?
常に勉強を教えたり問題を制作する仕事なので、学力・知識といった面では衰えることなくどんどん向上していきます。また、その豊富な知識の中から適切な情報を、生徒に分かりやすい方法で伝えなければならないため、スピーディかつ的確なアウトプット力が身につきます。もし就職したら、家のテレビはクイズ番組に設定しておきましょう。優越感に浸れます。
教育業界に向いている人
利他精神の強い人
勤務形態が特殊かつ勤務時間も比較的長いので “生徒が成長する為なら” と強く思えるの利他精神の有無は、適性に関わってくるでしょう。立ち止まっている人は見捨てられない、手を差し伸べたくなる。そんな人にはぴったりな業界です。
絶えず努力できる人
常に学習の最先端を行き、生徒に指導したり問題集を作らなければならない業界なので、たゆまぬ努力が必要と言えます。どの業界でも学習や努力は必要ですが、知識や情報を人に教え、それが他人の大きな分岐点になる点で特別な努力が必要な業界です。常に向上心を持ち、意欲的に学習できる人には向いています。
教育業界を受ける人へ
最後に伝えたいのは「そこそこ勉強もできるし、人と話すのが好きだから」程度の動機でこの業界を目指すのはやめましょう。長いキャリアの中で「生徒の成長」をやりがいと感じられる人こそが活躍する業界です。自分のキャリアにおいて何が重要なのか、しっかりと考えて行動しましょう!
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