2022.02.28
【業界選びの教科書Part4】ITサービス(情報処理)って何するところ?
『業界研究の教科書』第4弾は【ITサービス】です!世の中ではIT化が進み、様々な業界の改革が求められています。
今後も市場が拡大していく要チェックな業界なので一緒に見ていきましょう!
目 次
ITサービス(情報処理)業界の実態
ITサービス業界は人々の生活をより便利にするシステムや企業の業務効率化システムなど様々なプロダクトを開発しています。例として、スーパーのセルフレジシステムや飲食店の注文システム、工場における画像認知の誤作動防止システムなどがあります。
システム開発そのものをSI(システムインテグレーション)と呼ぶことから、システム開発を担う企業はSIer(エスアイアー)と呼ばれています。その中のSIerでも3種類に分類されます。
ユーザー系
例) NTTデータ・野村総合研究所(NRI)・伊藤忠テクノソリューションズ…
大手企業において、情報システム部門を独立させて設立した企業のことを指します。親会社の業界に対する知識・ノウハウを活用することができる点が強みで、親会社に守られているため、経営基盤が安定していることが多いです。親会社の業界によって幅広い知識を身に付けることができます。
メーカー系
例) 富士通・NEC・日立製作所・日本IBM…
メーカー系SIerは、ハードウェアなどを生産する製造メーカーのグループ企業のことを指します。システムだけでなく、プロダクトをセットで提供できる点が強みで、親会社の基盤があるため、経営が安定している点は魅力的です。親会社からの出向者があるため、熾烈な出世争いが繰り広げられることがあり、個人のキャリアとスキルレベルを高水準まで引き上げることができます。
独立系
例) ITホールディングス・トランスコスモス・大塚商会・富士ソフト…
SIerの大半がこの独立系です。親会社を持たないため、ハードウェアやソフトウェアに縛りが無く、顧客に適した情報システムの設計・開発ができる点が特徴です。そのため、提案の自由度が高く、業界も広く関われるのが強みです。クライアントの情報を取り扱うため、厳格な情報管理が求められます。
ITサービス(情報処理)業界あるある
服装が自由
服装が自由な会社が比較的多いです。クールビズやオフィスカジュアルが他業界でも浸透していますが、社会人としてのモラルの範囲内であれば、自由度はかなり高いです。
メールで完結
社内のコミュニケーションは、メールやメッセンジャーアプリがメインで使用されます。時には、説教までもメールやチャットです。直接怒られることが無い点は少し嬉しいかもしれませんね。
社外常駐が多い
情報システムを構築するにあたり、社外の情報を扱います。そのため、自社で扱えず客先常駐する確率がかなり高いです。プロジェクトにより期間は異なりますが、短いと半年、長いと10年以上務めることもあります。様々な会社を渡り歩くこともあるため、幅広い知識や人脈を手に入れることができます。
ITサービス(情報処理)業界に向いている人
コミュニケーション能力がある人
『エンジニアはコミュニケーションは能力が不要』と思われることが多いですが、実際は必要不可欠です。1つのプロダクトを作り上げるために、常にチームで協力しなくてはなりません。そのため、円滑なコミュニケーションが必須となります。
学びを継続できる人
IT業界は常に情報がアップデートされます。そのため、最新のIT知識や新しいプログラミング言語を学び続ける必要があります。トレンドに敏感であり、継続的に学習する力が必須です。
論理的思考力がある人
要件定義や設計工程などの初期段階において必ず求められます。プログラミングをしていく上で、この能力がないと、製品に欠陥(エラー)が生じてしまいます。ITに携わるにおいて、最も必要な能力となります。
ITサービス(情報処理)業界を受ける人へ
あなたは何故、この業界を志望しますか?
「スキルを身に付けたいシステムエンジニアになりたい」
コミュニケーションを取らずに済むからプログラマーになりたい」
以上の理由から志望するのであれば、オススメしません。スキルを身に付けるにしても、エンジニアになってどんなサービスを世にリリースしたいのか。自分のやりたい事やビジョンを見つけ、各企業にマッチしているか自己分析した上で判断しましょう。
実際、IT人材は今後さらに不足すると言われています。ITサービス業界があなたとマッチするのであれば、活躍できる人材になれるでしょう。
自己分析を深めたい、ITサービス(情報処理)業界についてもっと知りたいという方は就活エージェントを利用してみてくださいね!
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