留学経験あるから、就活なんて余裕！そう思ってたけど、、

留学≠内定

―留学経験は就活に有利だと思いますか？

それは、就活の場面で留学経験を、どのように活かすかによると思います。私自身「留学を経験しておけば就活で活かせる」と思っていた側の人間でした。ですが、実際に就活を通して「留学は自分を表現するための手段でしかないんだな」と身に染みて感じました。

というのも、私の場合、留学のエピソードはガクチカに使っていたんです。自分がどのくらい頑張れるのか、困難に対してどのように乗り越えれるのかを留学を基に話しました。本当のことを言うと、口頭で話すだけならば、実体験を用いることで、面接官に信用してもらえると思っていました（笑）

面接官：「あなたが学生時代頑張ったことは何ですか？」

※この質問の意図として、この学生は、どのレベルの目標を個人で設定でき、その目標に対して、どのように頑張るのだろうか＝仕事上で困難なことがあった時に、どのようにして乗り越えるのだろう

Aさん：「留学先で、現地の人しか所属していないスポーツサークルに所属し、英語力を向上させた経験です。」

面接官：「なぜ、現地の方しかいないスポーツサークルに所属したんですか？」

Aさん：「英語が活かせる企業で働く為に、自ら英語を話さないといけない状況に身を置かないといけないと思ったんです。」

面接官：「実際に苦労したことはありますか？」

Aさん：「はじめ、現地の方とコミュニケーションが全く取れなかった事です。そこで、私はチーム員と意思疎通を図るために、毎日5人以上の現地の方とコミュニケーションを取ることで英語力をあげました。」

このように、留学のエピソードを使って、自分はどのくらい努力ができる人間であるかを知ってもらうんです。

―留学＝内定ではないと感じたのは、どのタイミングですか？

はっきりとした瞬間は定かではないのですが、面接を繰り返していくうちに気付きました。先程も言いましたが、面接時は「なぜ」の深堀りがすごいんです（笑）

「なぜ留学をしたのか」「その中で困難なことあったのか」「それをどう乗り越えたのか」

留学のエピソードに対して、ものすごい量の質問が飛んできます。つまり、就職活動で大切なことは、留学を通して得た学び・経験を、自分の言葉でうまく伝えることができるのかですね。

自己分析の大切さ

－就活を始めた頃は、なかなかうまくいかなかったとお聞きしましたが、どのように対策を練ったのですか？

自己分析と面談の繰り返しです。

自己分析に関しては「自分がどのような人間であるのか」「モチベーションの源泉は何か」「働く上で何を大事にしているのか」

いくつ内定をもらったとしても、ここを分かっていないと入社後がきついと感じると思います。周りの友達に「とりあえず内定が欲しい」「内定もらえたらそれだけで十分」と言う友達もいましたが、自分が楽しいと思う場所で働きたいと強く思っていたので、自己分析に時間をかなりかけました。

ですが、1人で自己分析をしていても辛いだけで、客観的に見てもらわないとわからない部分がたくさんあると思ったので、友達や先輩に協力してもらい、アウトプットする時間を増やしました。私にとって、このアウトプットする時間が大きかったです。

人と話すことで新たな発見があったり、アドバイスをもらえたりするので、面接等でかなり活かすことができました。

留学経験をうまく活かすために

―今後、留学に行く学生に対して、アドバイスはありますか？

周りの学生と差別化を図る為に、目標をもって留学に行くべきです！留学経験者は山ほどいるんです。私も、面接時に、留学のエピソードを話す人が多くて、正直驚きました（笑）

目標を持つべきだと言いましたが、ここでの目標を大きなものにしなくてもいいと思っています。大事なことは「その目標に対してどう頑張れたのか」です。いくら目標が、他の学生と似ていたとしても、どう頑張ったのかは人それぞれ違うはずです。その頑張りをうまく表現する為にも目標設定が大事です。

この留学経験をうまく話せるようになると、就活も楽しくなってくるはずです！！