2022.03.28
【業界選びの教科書Part8】金融業界って何するところ?
『業界研究の教科書』第8弾は金融業界です!
私たちの生活に欠かせない「お金」に様々な形で関わり、社会経済を回すのが金融業界です。
金融業界の業種は多岐にわたりますが、本記事ではその中でも代表的な3つの業種に絞ってお話していきます!
目 次
金融業界の実態
金融とはお金を融通することを意味する言葉で、この言葉を1番体現しているのが銀行です。個人・会社ともにお金を預かり、管理や貸し出し等を担います。
金融業界は、銀行以外にも個人・企業へ株式や債券を販売する証券会社、保険商品の販売を手掛ける保険会社などの業種から成り立っています。
銀行
例)三菱UFJフィナンシャルグループ・三井住友フィナンシャルグループ・みずほフィナンシャルグループ…
銀行の仕事は大きく分けて3つあります。1つ目は「お金を預かる」仕事です。個人や企業からお金を預かり、そのお金を運用し利息をつけて提供します。2つ目は「お金を貸し出す」仕事です。個人・企業から預かったお金を国・地方公共団体に貸し出し、その利息から収益を得ます。3つ目は「お金を送る、決済する」仕事です。振り込みや手形、小切手による支払いの決済、公共料金やクレジットカードの支払いなど、口座振替を行います。
証券会社
例)野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券株式会社・三菱UFJ証券ホールディングス…
証券会社とは、株の発行元会社と投資家あるいは投資家同士の仲介役となり、株式の取次や引き受けなどを行う仕事を担います。企業が発行した株式を証券会社が買い取り、買い取った値段以上で販売することで利益を得ます。証券会社は店舗証券とネット証券の2つに分けられます。店舗証券では実際に店を構え、窓口や営業担当者がお客様と直接株の取引を行います。一方、ネット証券は実店舗を持たず、インターネットを通して株の取引を行います。IT化が進んでいる今、株取引を行う多くの人はネット証券を利用するようになりました。
保険会社
例)第一生命・日本生命・かんぽ生命・明治安田生命・住友生命…
保険会社は、不測の事故に備えたい人から保険料を振り込んでもらい、対象の事故が発生した際に保険を支払うサービスを提供します。保険会社の中でも代表的な営業職では、顧客のライフプランをヒアリングし、適した保険商品を提案します。保険会社の営業では電話や飛び込み営業でアポイントを取るアウトバウンドセールス、保険代理店の営業では、店舗に来店した顧客に適した保険商品を提案するインバウンドセールスがあります。
金融業界あるある
給与水準が高い
基本的に金融業は参入障壁も高く、労働人口で考えても従事している人の割合が少ないため、希少性が高いと言えます。ゆえに、所得も希少性ゆえに高い業界といえます。しかし、業態によって全く求められるスタンスや能力は異なります。銀行と証券ではある種の楯・矛のような関係にあり、自己分析と交えて業務内容を理解しないと特性と真逆の業務に就くことになります。所得が高い理由を分析し、よく理解しましょう。
専門知識が身につく
常に金融・経済を取り扱うため、経済社会に関する専門知識を得ることができます。また、金融の流れは企業経営やビジネスの根本。基幹職への転職、VC希望やIPO(上場)を目指す企業へのヘッドハンティングもありえます。専門家としてのキャリアが広がるため、より勉強好きや、知識欲の高い努力家には相性の良い業界と言えます。
達成感が大きい
先ほどもお伝えしたように、金融業界では成果報酬型を取り入れている企業が多いです。特に保険会社や証券会社、さらに外資系ともなるとこの傾向が強くなります。結果を出せば報酬もどんどん上がります。自身の努力が直接的に報酬へと反映されるため、達成感の度合いも自然と大きくなります。自分の成長や
金融業界に向いている人
①メンタルが強い人
金融業界の営業職では、飛び込み営業や電話営業をする機会が多くあります。短い時間の中や、聞き慣れた情報を前に、魅力的に伝え、巨額を扱う度量が求められます。ユーザーリテラシーも高まる傾向にある業界ですから、プライベートでも最新情報を取るほどの
②「人」で売り込む力がある人
どの企業の商材も似たものである為、お客様に適した提案をできる力とともに「この人から契約したい」と思ってもらえる力がある人は金融業界に向いています。お客様ごとに性格や価値観が違うので、それぞれに合わせた関係構築の方法や自分の売り込み方を知る必要があります。
③日々のインプットを怠らない人
それぞれの業種で、扱う商材の相場は常に変化します。お客様に商材を売る側として、日々最新情報を自分に落とし込む努力が必須になります。
金融業界を志望する人へ
金融業界は人々の生活になくてはならないお金に関わる仕事です。業種によっては大きな金額を動かせたり、働きながら専門知識を得ることができます。「金融業界は年収が高いから」とこの業界を志望する就活生は多いのではないでしょうか。しかし、そういった考えで就職できたとしても、働き始めてから大きなギャップを感じるかもしれません。どの業界も同じですが、特に金融業界の商材は相場が日々変わり、毎日勉強する努力ができなければ置いていかれてしまいます。入社してからも常に努力し続けられるかをよく考えたうえで志望するようにしましょう!
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