2021.02.04
【悲報】「大学は人生の夏休み」日本だけ説!? 海外留学で変わった考え方
「社会人になると遊びに行く暇はないから」「今しか好きなことはできない」このような考えから大学4年間は「人生の夏休み」と言われていますよね。
はい! 関西学院大学3年生の私もそう信じきっておりました!!(何ならそうなりたくてなってた笑)
目 次
“普通”の大学生だった私
朝起きて学校へ行き、授業を受けるだけ受けとく(爆睡zzz)、授業が終わればそのままバイトへ行って帰りは深夜。バイト、サークル、飲み会、遊び、たまーに来るテストを乗り越えれば長期休みに入り、たくさん旅行に行く。天国!!笑
しかし、私は、2年前の秋に経験したカナダ留学を通して震えるような衝撃を受けることになります。
私が留学に行ったのはカナダ東部の田舎大学。州の90%が森林で、大学から徒歩5分のダウンタウンと呼ばれる繁華街はスーパー2つと少々のレストランのみ。
繁華街とは? どうやって生きてるんですか!? というような環境でしたが、私が心底衝撃を受けたのは日本の大学生とはかけ離れた、現地の大学生活でした。
あなた達、いつ遊んでいるの??
私が留学生活を通して最も衝撃を受けたのは「現地学生の勉強量」です。
これが本当に凄かった!! 確かに日本の大学でもテスト期間になれば、自習をしていたり、レポートに取り組んだりする姿が見られますが、普段の日常では図書館や学習室に行く機会は乏しいでしょう。(2回目の授業からはガラガラの教室なんてよくある光景…)
しかし、現地学生はもう、図書館や自習スペースが自宅かってレベル。学校内の学習スペースは24時間解放されており、グループで教え合ったり、個人学習にコミットしたり形は様々ですが、大学生活の中心にあるのは紛れもなく「勉強」でした。
では、なぜそこまで頑張れるのか、日本の大学生と何が違うのか?
私の見解では、本人たちの追い込まれ方に大きな差異を感じました。カナダの大学は入学試験がなく、基本的に高校での成績を含めた書類審査で合否が決まります。
楽そうと思った方! 入ってからが地獄のような日々なんです!
課題量は日本と比べ物にならず、卒業するのも難しいと言われています。事実、現地で出会った友達は誰1人としてバイトをしていませんでした。理由を聞くと、課題が多くてそんな暇はないし、どうせ就職したら働くじゃん! と言われました。
それほど日常に余裕が無いのです。また、就職においても日本の様に新卒一括採用など存在しません。
空いたポストに対して即戦力として雇用出来るスキルを持った人だけが職を手にすることができるのです。それだけ勉強をしていても、安定した職を手に入れることは簡単ではないという事に震えましたし、私が過ごしてきた大学生活がどんなに楽だったかを思い知った瞬間でした。
ちなみに、カナダは秋から新学期が始まるスタイルで、夏休みが約半年もあるため、その間にサマージョブとして仕事の経験を積み、4年間を通して地獄のような勉強に加えて、就職の準備を進めるのが一般的なのだとか。
学校の期間はバイトやサークルに明け暮れて、長期休暇は旅行行って遊びまくってた…。こうしてライター須藤はカナダの学生に衝撃を受け、帰国してからの残された学生生活を意味のあるものにしなければ! と決意したのでした。
私たち大学生がこれから踏み出す社会
近年、日本でも新卒一括採用は廃止すべきなのでは? という議論が取り上げられるようになりました。
例えば、すでにソフトバンクでは、自由な時期に自己の意思で活動できるユニバーサル採用を行っています。これまでの慣習に安住していては、思い描いていた将来の安定は手に入れられないのです。
しかし、いつだって変わらないのは「今の積み重ねが未来を創る」という事です。
遊んではいけない、飲み会は良くない、バイトも辞めろではなく、目的を持って将来を見据えた「今」を過ごしたいですね。
カナダの学生も勉強に追われながらも、毎週金曜日の晩は爆音の音楽が鳴り止みませんでした。(華金は世界共通ですね笑)
大学4年間はあっという間に過ぎ行くものですが、その後の社会人生活は何十年というものです。
そのために、かつての私のように「人生の夏休み」を謳歌している人はON/OFFのスイッチを確立してみましょう! 何か夢中に取り組めるものはありますか? 自慢したくなるような学びを得ていますか? 全力で学び、全力で遊ぶ!
そうすればきっと「人生の夏休み」の中にかけがえのない思い出と、将来を豊かに彩る学びを得ることができるでしょう!
須藤茉衣 / 関西学院大学3年生
2年生の8月~12月でカナダに留学
2年生の2月より長期インターンに参加
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