社長の中川です。
第0新卒では、通常の会社でも取り入れられているように社内表彰制度として半年区切りでアワードを開催していて、毎半期ごとに3名を選出して社長賞の授与をしています。創業来、続くカルチャーのひとつです。(2021年9月現在)
↓昨年末の社長賞授与時のアワード(2017年7~12月期)
先日はこの社長賞の受賞特典である豪華ディナーに学生を連れていきました。大学生ではなかなか行くことのないフランス料理店に皆、最初は緊張していましたが、仕事外のこのような経験も一人前の社会人になるためには大事ですね。
昔と比べて大学生は無駄な経験をしない子が増えている印象です。男性でも中学で悪さをしていないとか殴り合いの喧嘩をしたことがないとかナンパをしたことがないとか、意外にそういう仕事外の人間関係で培った経験が、以下で書いているヒューマンスキルに繋がっていったりします。
第0新卒では、ビジネススキルをトレーニングするだけではなく、ヒューマンスキルの観点からも指導を行っていることから、アワード評価の基準は社会人としての成果やビジネススキルだけでなく、ヒューマンスキルの点でも評価を行っています。
第0新卒で定義するスキルは3つに分かれています。
専門スキルとは
その業界や職種だけで必要となるスキルや知識を指します。例えば、飲食業界であれば「料理の腕」や「世の中でどのような飲食店が流行っているか」や「セントラルキッチン運営」の知識かもしれません。このようなスキルは第0新卒で教えることはなく、それぞれの将来の進んだキャリアの中で身に付けるものと考えています。
ビジネススキルとは
ビジネスにおいて応用できるスキルです。例えば「営業力」や「マーケティング力」、「プレゼンスキル」などです。
営業力はモノを売るだけでなく、本質的には物事を交渉するスキルや人を動かすために使えるスキルのため、営業職に就かなくともどのような場面でも応用することができます。営業とは真逆のイメージのWEB制作においてすら、ディレクションをするためにはヒアリングをして提案するという営業で必要になるがスキルが必要となってきます。このようなビジネススキルに関しては、第0新卒で指導を行います。
ヒューマンスキルとは
普遍的に社会において必要になってくるスキルです。例えば「時間を守る」といったものは安易に想像できることですが、深く追求すると意外にこれができていない人が多いです。「時間を守る」に関していうと、学生の面接をしていても実際にあることですが、30分前に到着する人。一般的には、早く行くことは良いイメージですが、早く到着しすぎると相手の時間を奪ってしまいます。遅刻しないように30分前に近隣に到着しておいて、5分前にアポ先のインターホンを押す。これが理想です。
弊社に応募してくる例であるのが
・営業力つけたいです!と言いながら肘をついて面接を受けている。
⇒実際に営業の場でそのような振る舞いをしていて、誰が君の提案に聞く耳を持つのか。
・社会に出てから活躍したいです!と応募のフォームに書いてきて当日遅刻をしてくる。
⇒活躍とか言う前に時間くらい守らないと誰も一緒に働きたいと思わないよ。
・面接に履歴書を持って来たのに志望動機がスカスカ。
⇒面接の意味わかってるかな。
こんなことが多くの大学生に見られます。
ビジネススキルを身に付ける前にするべきことが多々あるにも関わらず、先のことばかり見て根本のところが全くできていません。第0新卒の考え方では、図のようにヒューマンスキルは土壌を意味します。栄養分たっぷりの土壌があれば種を植えた際に、立派な幹や枝(ビジネススキル)が育ちます。立派な幹や枝があれば、綺麗な花や葉(専門スキル)が咲きます。
そのため、卒業後どのようなキャリアを歩むかどうかが定まっていない大学生に対し、キャリア教育を行う上で最も必要なことは第1にヒューマンスキルの育成、第2にビジネススキルの育成だと考えています。ヒューマンスキルを身に付けることで初めてビジネススキルを披露するチャンスが得られ、生きてきます。
この2つを身に付けた状態で、新卒で様々な会社に飛び立っていくことで、属した会社で活躍できる人材になることができます。
では、社会で求められるヒューマンスキルとはなんでしょうか。次回のブログで書ければと思います。