今回は社員や第0新卒生それぞれがスタイルガーデンでなぜ働くのか?
弊社理念で言い換えると
なぜ【お節介】をするのか?
なぜ【応援】を生み出すのか?
これらをテーマに主観で解答する「この会社で働く理由シリーズ」です。
第1弾は「専務取締役 西村健志」に焦点を当てます。
新卒の労働に対する軸の無さが現労働環境の課題
―まずはこの会社に入社するまでの経緯を教えてください。
約8年前なんですけど、私は元々医療機器メーカーの営業として働いていました。平均勤続が2年くらいで人の入れ替わりが激しかったんです。その立ち去っていく人達の表情がネガティブ 8:2ポジティブくらいで「会社が合わない」とか「もっと違うことをしたい」とか。 それも22~25歳の若年者がほとんどでした。
でも、元々みんな入社したくて入社したのにいつ会社に対して別れたくなったんだろう?って疑問に感じたんです。世の中も少子化を理由に「人材不足だー!」なんて言葉が横行していた時期でもあったので。そこで注目したのが、教育でした。特に就職までの学校教育ですね。
―学校教育ですか?会社の教育ではなく?
はい。それは新卒の入社前後で考えると明白なのですが、高校生の学業の延長線上に位置するのは大学受験ですよね。そして、大学生も専門性の高い学業を各学部に所属して学びます。そして、延長線上に就職というゴールが選択されますが、若年者が自己体験を通して労働を学ぶ瞬間が少ないのです。
―なるほど。アルバイトのような単純労働しか経験していない学生が多いのが実情ですよね。
そうなんです。つまり、入社前の労働イメージと入社後のイメージが一致するなんてめちゃくちゃ無理難題なんです。上手いグルメを知りたければ食べログなど口コミサイトを知れば良いし、労働環境もopenworkなどの社員口コミでイメージや期待度を擦り合わせることは可能だと思います。
しかし、新卒は絶対的な比較対象になる自己体験が労働に関しては少ない。食べることも、中途転職者も軸となる自己理解ができてますよね。だから、新卒者に対して自分の労働に対する軸が必要なんだと気づいたんです。その上で、代表の中川の唱える第0新卒に共感して創業から参画することにしたんです。
たった1つの仕事で比較対象ができて、職種イメージが湧く
―軸という言葉がありましたが、就活軸のような認識ですか?
近い認識です。弊社の第0新卒生に限らず300名近くの大学生と毎年面談します。ほとんどの悩みが「やりたいことがない」「自分に向いている仕事がわからない」といった選択肢が見えないことに悩んでいます。それは自分の労働に対する得意・不得意、周囲からどんなサポートを得れば自分が高いパフォーマンスを出すことが出来るのか?といった労働軸の不足からくるものです。キャリア形成とも言えますね。
だから、大学生に会うと自分に合いそうな仕事や職種を聞いてくるわけです。そんな彼らに決まって伝えることは部活動の例え話なんです。
例えば、サッカー部の子にはサッカーで、吹奏楽の子には吹奏楽で、各部長になったつもりで僕の相談を聞いてくれと。ただし、僕は2つとも未経験の入部希望者だと前提条件を伝えます。「僕に向いているポジション」「僕に向いている楽器」は何か?と聞きます。すると、興味や元々やっていたスポーツをヒアリングしてくれるのですが、最終行き着く先は「一度やってみましょう」なんです。
―つまり、未経験者には自己体験を促すんですね?
そうです。大学生も自分軸の重要性を分かっているんです。僕はギターをやっていたので、○○な楽器が良いと伝えても「それはまた違うと思いますよ」と的確なアドバイスをしてくれるんです。自分の軸を比較対象にして、僕の楽器選びに明確な回答をくれる。そして、結局大事なことは
個人の実体験値
であることを重々承知してるんです。だから、私も相談に来られた大学生には実体験を持つ重要性を説くようにしています。別に弊社でなくても良いので、どっかの会社に入って働く経験をした方がいいよって。たった1つの仕事で比較対象が成り立ち、職種や業種イメージが湧く。自己体験を転用する考えを持ってほしいですね。
―自己体験をすることで、就活軸が明確になり、会社選びに迷いがなくなるということですね。
ところが、みんなそれでも恐怖に感じる。会社で働く重圧や見えないことに取り組む恐怖と戦ってる。そもそも周囲にも学生の中で企業で働く経験を持つ人や現在進行形の人は少ないからでしょうね。個人的に恐怖は2種類あると思っていて、ジェットコースターのように知ってるから怖い恐怖と未経験から来る恐怖。労働軸は後者の未経験から来る恐怖。
―その恐怖に対してはどの様に克服するよう伝えているんですか?
僕が出来ることは自分の会社に来てもらうことなので第0新卒事業の参加を促します。無責任に「大丈夫だよ」「絶対出来るよ」とか言いたくない。見えない恐怖との戦いは背中を押されることや勇気を出させてもらう他者の介在が必要です。でも、こればっかりは言葉よりも本人の感覚を重視するべきだと思っていて、ウチを見てもらって「イケる!」「ここでなら未経験を乗り越えられる」って感じてもらうプログラムにすること、この事業を多くの学生に伝えることだと思っています。
―具体的にココは見てほしいポイントはありますか?
前述の記事にもありますが、評価制度と主体性を促す教育メソッドです。あとは、弊社のプログラムが他社のインターンシップと大きく異なる点は【自社内定を前提としないプログラム】になっていることです。自社の内定を前提にすると、構築できるプログラムがどうしても自社贔屓になり、自分たちの都合の良い情報や教育内容になります。これは代表のメッセージが指し示すように我々が目指す事業ビジョンではありません。中立の立場から若年者の未来に働きかけていきます。
僕の子供を大事にしたいなら、今の若い人を同じように大事にしないといけない
―さて、ここまで事業への想いや入社までの経緯を詳しく聞いたのですが、最後に「今」この会社で働く理由を教えてください。
僕の働く理由は若い人の力になることで家族を守りたいからに他ならないんです。
僕は双子のパパなんですが、めちゃくちゃ大事にしてるんですね笑(取材者に写真や動画を強制的に見せてニヤニヤする)可愛いでしょ?笑
―(めちゃくちゃかわいい。。。)
この子達の未来を楽しみにしていたのですが、ある時にふと思いまして「僕の方が確実にこの世から先に消える」って。そしたら、僕のいないこの日本で生きていくんだなって。僕だけが子供を大事に育てても、僕がいなくなったら息子たちの未来はどうなるんだろうって。
でも、僕が消えるリスクは今もなおある訳ですよね。病死したり交通事故に遭うかもしれない。そしたら、僕のいない日本や息子周りの環境は誰が整えてくれるんだろう?って考えたら、息子よりも年上で、僕よりも年下の大学生を始めとした学業ステージにいる若年者なんですよね。
だから、僕は今の若年者を良くすることを通じて、息子たちの未来を守りたい。僕の子供を大事にしたいなら今の若い人を同じように大事にしないといけないんです。自分の老後も今の若年者によって守られますしね笑
この日本に若年者の未来だけを見て、教育している会社を他に知りません。教えたことや学んだことを会社に残すのではなく、社会に出すのですから。
普通に損失です。でも、この捨て身だからこそ、学生の恐怖に寄り添えるし、一緒に未来を考えられるのだから、スタイルガーデンには働く理由しかないんですよね。